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晃は隼人のカバンを隼人の机に戻っくると、比奈が携帯を出して待っていた。
「ねぇねぇ、晃くん!私とメール交換しない?」
比奈はそう言うと、自分のメールアドレスを晃に見せる。晃も交換なんて隼人と三玖以外したことなかったので快く了承した。
「うん。交換しよ!」
晃も自分のメールアドレスを比奈に教えた。交換した数分後隼人に群がっていた女の子たちが戻ってきた。だが、隼人は戻ってこなかった。隼人が帰ってこないのは、毎回周りに集まる女の子の誰かと何処かの空き教室エッチをしているのだ。このことを知っているのは晃と、周りの女の子しか知らない。三玖のことを考えるととても心が痛かった。
「何やってんだよ…」
晃はぼそっと声に出した。と、携帯がなった。携帯を開くと隼人からだった。
『今からこの学校のマドンナの美咲ちゃんと抜けるから、適当に言っといて。あと、三玖のプリントと俺のプリントも、持って帰ってきてね〜。じゃあね〜』
ときていた。晃はどうしても許せなかった。三玖は昔から隼人のことが好きなのに他の女の子とヤりまくって。しかもそのことを三玖に話してないし…。晃は三玖の事を考えると腹が立ってきたのでメールを無視した。携帯をカバンにしまうと、ちょうどホームルームが始まった。そして先生に隼人と三玖のことを聞かれたので
「隼人は知りませんが、三玖は今日は体調不良だそうです。」
と伝えた。
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