目が冷めたらBLゲームの世界でした。

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僕は気づいてしまった。この世界が乙女ゲームではなくBLゲームなのだと… 「おはよ。晃!」 晃は先月にトラックにひかれ、交通事故で死んだ。死んだのになぜか目が覚めるとBLゲームへと転生していた。一応俺、晃は主人公や重要キャラではなくモブキャラだったのだ。そして今話しかけてきたこの男。桐生隼人はこのBLゲームの主人公の恋人になるはずの攻めだ。 「あ、隼人おはよ。あれ、今日は三玖はいないの?」 隼人はいつも三玖と登校していたので疑問に思っていた。晃はそう聴くと、隼人は 「なんか、今日は体調悪いんだって。」 と言った。晃と隼人と三玖は昔からの幼馴染で、三玖は隼人が好きという設定らしい。 「あ、そういえば。今日さ、あの厳しい林田の授業での宿題提出じゃん!?お願いだから、晃…。見せてくれ〜。」 隼人はそう言い、晃に抱きつく。 「わかったから、離れろ〜」 隼人は普段三玖がいたら絶対やらないことをよく二人になるとやる。例えば今のように甘えてきたりする。
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