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居留守でげす
北神田は三件長屋に厳つい大店の旦那風とそのいかにものお付きの番頭風が松の内を過ぎたは寒さも厳しい時に粋とはほど遠い広袖にほっかぶりにて背を丸めて来ました。
『おうおうテメェェェ〜居るかぁ〜?』
『居留守をつかってんじゃねぇぞぉ〜!』
「やべぇ〜旦那が直々に出張って来やがった!」
『戸板の心張を取りやがれ!』もう・・長屋でそんなに怒鳴らんでも・・でもあの怒鳴り方からして!
こりゃやべぇ〜旦那がマジ怒でげす!
そうだ・・寝たふり寝たふり。
ありゃぁ〜竈の上の障子に穴を開けやがった!!
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