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大規模修繕工事予定
エブリスト貝塚は鈴木家の引っ越しの翌年に大規模修繕の工事を行うことになっていた。
大抵の団地では大体10年に一度大規模修繕と言うものが行われる。
大抵はベランダや窓の外の柵の塗り替えや外壁の塗り替え工事、屋根やベランダの防水工事をする。
ところが、今回のエブリスト貝塚の大規模修繕工事は、本当に大々的なもので、外壁の断熱工事(階段も含む)すべての外断熱をする。
給排水管の工事も入っている。これが一番問題で、古い鉛管を使ってい建物内部の給排水のパイプ工事。床を剥がしての大工事になるので大変だ。
鈴木家のリフォーム業者さんはこの辺りのリフォームを大々的に扱っている業者さんだったので、工事内容や工事の日程の事情にも詳しく、大規模修繕で行う工事を、今回のリフォームで前もって修繕工事の時に新しくかえるパイプと同じものにする。なので大規模修繕工事の時には、外側と繋ぐ工事だけをすればいい様に話をつけられないか。ということだった。
引っ越しの年に工事をして、新品の床を翌年はがされるのは当然嬉しくない。
洗面所や風呂回り、洗濯機置き場もすべて管の変更工事を行うという事なので、理事会の許可を前もって受けて、鈴木家では翌年に使う材質ですべての給排水を取り換えてもらった。
おかげで翌年にはどうしても、リフォームの時にはできない外の給湯器と繋ぐ場所だけを工事してもらえば済むことになった。
タイミングが良かったうえに、水回りの床の工事の分は修繕積立金でおこなう工事なので、あらかじめ自費で工事をして、修繕積立金を使っていない鈴木家には、返金があるというのだ。
住んで一年目の工事なので修繕積立金はほぼ払っていないのに、申しわけない気持ちもしたが、そう言う趣旨のお金だし、その後は鈴木家でも支払うものなので、申請をして、返金してもらう手続きをするという条件で工事を進めてもらった。
この年の大規模修繕工事は決まった棟が最初の年に外壁断熱や給排水。ベランダなどの防水やドアの交換までを行い、翌年に窓のサッシをすべてペアガラスに取り換えるという長期にわたった工事になる。
そして、翌年に最初にやらなかった棟が、外壁断熱工事や給排水工事、ベランダなどの防水やドアの交換までを行い、翌年に窓のサッシの交換とドアの交換を行うという団地全体で行くと3年にわたった工事になった。
少し分かりづらいので。
1年目。第一期工事。仮に1~7号棟がサッシ交換以外のすべての工事。
2年目。第二期工事。仮に8~14号棟がサッシ交換以外のすべての工事。
昨年第一期工事をした棟のサッシ交換。
3年目。昨年第二期工事をした棟のサッシ交換。
と言う感じ。
これは、国や市からの補助が年間いくらまでと決まっているので、二年に分けないと、補助の金額が最大級に貰えないから。
細かな説明は当然、引っ越してからの説明会で聞いたのだが、大きな工事があるという事を先に聞いていたので、余計な工事をせずに済んだ。
これから所属することになる管理している理事会がきちんとしていること、リフォーム業者の方との良い出会いがあったからだと思えた。
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