すいか回文部にお邪魔して……

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 それから顧問のすいかさまが経営する「すいか回文塾」に体験入塾したのだった。  もちろん塾講師は栄亭師匠である。 「浅葱くん、君ねえ、さすがに鳩を炒めるのはかわいそうだよね」 「えっ? あ、はい」 「なので→悔いと震えるエルフ「つ、冷たいね」無垢泣く胸痛めつつ震えるエルフと行く←ではいかがでしょう♪」 →悔いと震えるエルフ「つ、冷たいね」無垢泣く胸痛めつつ震えるエルフと行く← 「し、師匠。ちゃんとして(整って)います。言葉選びでこんなにも違うんですね」 「そうだろう。そこがまた奥深いし面白い」 「私の“カラフルLLブラ”にかけたかのように“胸痛める”とは。もう尊敬♡」 「今日はありがとうございました。ちなみに、ここの月謝は?」 「月謝? しばらくぶりに聞いた言葉だね。んー、どうだっけな? 塾長に聞いておくよ」 「私も努力すれば部員にもなれますか?」 「精進次第だよ。さあ共に高みを目指そう行け行けすいか回文部〜♪」  栄亭師匠は古いアニメのテーマソングにのせて、そう私を励ましてくれた。  えっ? 違う?💦  そうだ、宿題を早くやらねば。私は今晩のうちになんとかいいものを作って、明日出しに行こうと思い裏紙に向かった。  そこで、なんと、寝落ち……💦
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