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まるで人〇ゲームだ。だが〇狼ゲームとは違い薄っぺらい。
六「ゲームにしては要素が少なすぎない?」
八「確かに。ただの運ゲーだし、圧倒的に鬼が不利すぎる」
その通りだ。ゲーム性がまるで成り立っていない。
それに、
七「ゲームから除外されるってどういうこと?ここから出られるの?」
説明があまりにもこの状況に対して曖昧過ぎる。
二「そのゲームに参加して何かメリットがあるわけ?」
『このゲームに勝利すると願いが何でも一つだけ叶えられます』
五「願い……」
なるほど、この上なくいい条件だ。
九「願いを何でも叶えてくれる?それはいいな。参加しようぜ」
十「待て。ゲームに勝てば願いを叶えてくれるなんて話がうますぎる」
メリットだけのゲームなんてあるはずがない。もしもデメリットの要素がこのゲームにあるとすれば、
十「ゲームから除外とはどういう意味だ?」
『文字通りゲームから除外。つまり、死です』
「……」
言葉を失いこそしたが、誰も暗い顔はしていなかった。もちろん、俺も。
何故なら、
二「だろうね」
「ゲームをするしかないんじゃないですか?どのみちここから出る方法はないみたいですし」
何故なら、
十「……そうだな」
俺は死にたいと思っているからだ。
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