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──俺は、清々しいほどに顔に笑みを湛えている。
ピンク色の朝焼けを全身に浴びて「ああ、今日は晴れだ」なんて思いながら、まさに、全身に太陽の光を浴びている。
辰年なだけに、俺の龍がた──下品なことを考えている場合じゃない。そんな立派なものじゃねえだろとか幻聴まで聞こえてきそうだが、このままでは、年始早々にお巡りさんのお世話になってしまう。
とりあえず遠くに見えるのは、朝まで飲んでいたやつと、終電を逃して飲み明かしていたやつだけだろう。
どっちも同じようなもんじゃないかとツッコミを入れるのは、俺が逃げ切れてからにしてほしい。
とにかく、ここから離れて、ひとまず誰もいない路地裏にでも逃げ込まなければ人生が詰みそうだ。
俺がどうして全裸で街にいるのかは話せば長くなる。
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