少年は夢を食む

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午前2時の深淵で 少年は夢を食み微睡みながら生きている 傷口から柘榴石が溢れる罪を 縫合して 少年は少年を浪費する 細い手脚が硝子に変わり 鼓動は紅く潤んでいる 午前4時の白む窓辺で 少年は夢を食み終え 死んだ黒曜石の瞳を開ける
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