第二章 桜の丘

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高杉・・・、高杉・・・。某アニメの高杉しか思いつかないのは義姉の影響か・・・? 歴史の授業をちゃんと聞いときゃよかったと後悔する今日このごろ。 「・・・そうか。六花。おまえさん。何処のもんだ。」 何処のものって言われても...。 「た、旅人です。」 余計なことは言わない方がいい。 「そうか。生まれは?」 しつこい野郎だな。 「えーっと、わかんないんですよね。親がいないんで。気がついたらいろんなとこを点々としてまして。」 そう言うとすごく気の毒そうな顔をされた。 「そうか。悪かったな。変なことを聞いちまって。じゃぁあと一つだけ聞く。」 まだあんのか。 体育座りのまま待っていると、 ダッ という音がして、高杉がこっちに走ってきた。
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