File 01:トイレのあの子

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時刻は夕方。 早い奴はもう夕食を食べに食堂か、 すでに風呂に入っている者もいるだろう。 そう、そこなんだ。 千秋は張り切って歩いているけれど、 今の時間、問題の大浴場は上級生が占拠中だったように思う。 一部のやたら熱血な体育会系の部員に巻き込まれ、若干上下関係に煩いのだ。 だからもしかすると、 中に入れないかもしれない。 まあそうなったらなったで、 慰めながら食堂にでも向かうとしようか。 その方が俺にとっては嬉しい。 だけど…… とても楽しそうな彼を見ていると、 どっちでも付き合ってやろうと、 こっちまで気持ちが浮上してくるから困る。 2c2c13d9-8966-41bd-af37-0f09c7060dd7
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