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「次回のゲーム、喫煙者は除外しますか?」
ウルがレムリアにたずねた。巽豆隆のようなリタイアする参加者がまたいては困ると。
「願わくは、愛のために嗜好を我慢する参加者が現れてほしいものだが」
レムリアは喫煙者であることがわかっていて、あえて巽豆隆を選んでいた。
「あれって、本当に煙草が吸いたくなったのではなく、徳宿瑞麻と一緒にいたくなくて、建前でそう言ったのだと思っていました」
ヌーナが言った。今ではその真相はわからない。
「有名人とそのファンという組み合わせもおもしろいと思います。役者やアイドル歌手あたりの。ただ、一週間の休暇がとれる有名人を探すのがむずかしいところですが」
パンゲアという局員が意見した。この中だと最年少だ。
「でも、芸能人は基本的に本名で芸能活動しますよね。芸名で活動していたとしても、本名がファンのあいだで知られていたり、インターネットで調べればすぐに出てきたり」
キンメリアという局員があいだに入った。
「罰金の額を増やすとか、違うルールをもうけるとか」
パンゲアが提案する。
「罰金の額を増やしても、それほど意味がないと思います。たとえ罰金が一億円に増えようとも、その参加者は好きな芸能人に会いに行きますよ。ファンとはそういうものです」
ヌーナが言う。話はうまくまとまらないまま、時間だけが過ぎていく。
「次回のゲームは夏に開催しよう」
レムリアが立ち上がって言った。局員 はさっそく人探しに取りかかる。この夏も、レムリア・ゲームによって運命を変えられる男女がいることだろう。
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