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名台詞② アヴリル
この作品はずっとラストシーンの映像が鮮明に浮かんでいて、最後に向かって書いたといっても過言ではありません。ずっと存在していたのは、何としてもアヴリルをオーロラと会わせなければ! という使命感にも近い気持ちでした。
情景とともに強烈なまでの印象で浮かんでいたのは、アヴリルが自分のことを「見窄らしい乞食」と呼び、「オーロラに恥をかかせないでよね」と言い放ったエスメに向かって叫んだこの台詞でした。
『私は彼女を好きなんじゃない!! 彼女を愛してるわ!! この世界を全部彼女にあげても足りないくらいに!!』
これはオーロラに会うためサーカス列車に飛び込み、様々な苦難や命の危機を乗り越えながら世界を旅したアヴリルにしか言えない台詞だと思います。
こんなに愛してもらえるオーロラ、作者ながら羨ましいですね。オーロラは実はすごく女の子にモテる子なんです。『猫のカルメン』に出てきたプラムのように数多くの相手からアプローチを受けた彼女がアヴリルを選んだのは、地球の裏側から命懸けでCDを届けに来たアヴリルの情熱と強い想いに心打たれたからといえるでしょう。
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