1197人が本棚に入れています
本棚に追加
??「敬斗さま…また本を読まれているのですか?」
敬斗「爺か?さまは付けなくて良いって言ったろ!!?僕は有栖川家の3男とは言え」
敬斗「親に棄てられた身…今はただの…成宮敬斗さっ!!?」
青年はそう言うと…手に取った本を棚に戻して悲しげな表情をする。
かつて有栖川と呼ばれたその少年は…生まれながらに特異な能力を宿していた。
それ故に…正式な子供とは認められずに半ば強引に臣籍降下させられたのである。
彼が有栖川の名を持っていた事は…ごく限られた一部の者しか知り得ない情報であり…
爺と呼ばれた男は青年の数少ない…理解者の1人だった…。そして…青年には誰にも言えない
秘密があった。それは長年連れ添った男にも言えない程…
業が深く…青年の心の内側にまで深く「浸透」していたのであるっ!!?
最初のコメントを投稿しよう!