メインディッシュ

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 テーブルを前に、くつろいでいた我々の前に引き出されたのは、どうしたことか全裸にされた埋蔵金探索パーティー、マーク二世、剣士ジム、魔法使いセリカ、三人の変わり果てた姿であった!  三人共に虚ろに虚空(こくう)を見詰め、視力が失われているとわかる。  「おい!」  一瞬、動揺した隊長が声をかけるが、誰も反応しない。視力と聴力を奪われ、舌も切り取られていた。これは完敗、反撃どころか逃走さえ許されぬ状態であった。 「さぁ、お選びください。遠慮なさらず、これが彼らの運命なのですから、遠慮は要りませんよ」  美しすぎるウェイトレスは、花の(ほころ)ぶような声色でホロホロと鳥の(さえず)るようにメインデッシュの食材を選ぶよう促した。  一人だけでは、スタッフ全員分には足りない。かといって二人では一人残されてしまう。
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