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「さぁ、もうすぐです。皆様ご用意下さい」
ウェイトレスが、幕の脇まで進むと、隊長以下隊員たちも立ち上がり身構える。喧騒はもう、幕のすぐ傍まで迫っている!
「さぁ、最高のデザートが揃いました、御賞味あれ!」
一気に幕が開かれ、勇ましい声を挙げていたパーティが姿を現す!
「ここが、ボスの部屋か!」
精強さ漲る屈強な戦士が飛び込んできた。が、テーブルに待ち構える取材班を一目見ただけで蒼ざめ、精悍な顔が一瞬のうちに恐怖へ歪んだ。
幾多の困難を乗り越え、生死の境を渡ってきた我々グルメスペシャル取材班に反抗し得る者など、いまやこの空間には存在しなかったのである。
戦士は瞬く間に人形の如く四肢を千切られ、魔法使いは唱和する間も無く、一瞬のうちに葬り去られた。生き残った者もみな、なす術なく生きたまま喰われてゆく!
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