星の目

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闇に光を差し込みたかったのだ 本当は 刑務所の中という闇に生まれ 闇に死んでいく 俺は正義という光を差し込みたかった 正義こそ愛 そう思っていた そのせいで人が死んでも それこそ神の剣 愛だからこそと思っていた 俺は愛を知らなかったのか そんなの嘘だ 俺は愛を与えていたはずなのに 法の正義という愛を それなのに 疎まれ、避けられる なんだこれは 挙句の果て それは違うと否定される これから どうしろというのだ! 星よ 神の目でもある星よ あなたが教えてくれたのではないんですか! 世の中には法という絶対的なものがあるのだと 私は貴方の教えに従っていたのではないんですか! その愛を信じていた私はなんなのですか! 前は星を通じ答えてくれていたはずです 貴方を疑ってしまった私にはもう答えてくれないのですか そんなの酷すぎます これから私は暗闇に落ちていくでしょう でもできること できることであればもう一度貴方に会いたかった
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