悪役令嬢には一物がある

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「大丈夫か、あーたん?」 たん?と思ったかもだが、 これが普通の呼び方なのだ…見た目に反して この筋肉ムキムキのダンディ貴族 アクセル・レイ辺境伯 基本的に厳格で質実剛健で人格者、魔法を使わない戦いならば、この大陸で最強の武人と言われる男なのだが ただ1つ欠点がある それは、娘の事になると前後不覚の激甘ボケ化する 例えば、自分の部屋や城にある内装は質素だが 娘の部屋には王都でも有名な家具職人に 作らせた家具やら最高級の貴金属やドレスを用意 娘が何か言うと即座に家臣やメイドを処罰 本来の主人公の貧乏男爵令嬢にも辛い仕打ちを行う そのせいで主人公は闇落ちルートに進むわ 娘がワガママ悪役令嬢になってしまうわ そういった原因を作り出している 「だ、大丈夫よ…ちょっと嫌な夢を見てしまって」 そう現在進行形で嫌な夢だ たしかに若く美しい貴族の令嬢?に生まれ変わると言うのは一見勝ち組に思えるだろう しかし、性格には令嬢ではなく野郎である しかも、このルート 悪役令嬢を呪った事により 代償として 男になったカエルになった貧乏になった 状態の悪役令嬢になってしまうのだ それだけなら、まだ良かったのだが 「そうかそうか怖かったであろう」 「では、昔の様にパパが一緒に寝てあげよう」 「え?」 ガバッ アクセルにより布団が捲りあげられると そのついでにネグリジェも巻き上げられて むき出しの一物がそそり立っていた 「なんじゃこりゃぁぁぁ」 ガシッ 片手で首を締め上げたまま持ち上げられる アクセルの2メートル近い体型で片手で 人差し指と親指を使って喉に首輪をされた状態 宙吊りになった悪役令嬢の軽い身体は男になっても 一部を除き体型は変わらず軽い 身体が固定されるが足と一物はプラプラとしている く、苦しい 「貴様!あーたんではないな?」 「ち、ちが…」 喋ろうとするも喉が締められていて声が出ない 「あーたんに、この様な醜い一物があるわけなかろう!」 「だ、だがら」 首を締められていて言葉が話せないんだよ 「あーたんはどこだ答えろ!」 「わだ、わだぢが」 「あーたんの場所と生死は?」 「だ、だがら 「あーたんの場所と生死はァァァ」 ゴキベキッ 首の骨が折れ俺は死んだ…
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