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そしてそしてーーー
「シュ………シュカシュカ先輩……」
ノーナは立ち上がれなくなる程にもみくちゃにされ、うつ伏せの状態で崩れているシュカシュカに這いずる。
アレンから出た液がノーナの這いずった跡を作る。
そしてノーナはシュカシュカの手を握るが衰弱と滑りのため上手く握れずすぐに落ちてしまう。
「シュカシュカ先輩……死んじゃ嫌だ……シュカシュカ先輩はノーナの……ノーナの……」
その後ノーナは必死の思いでシュカシュカに近づき、ちょうど体が重なりあった瞬間に安心したように意識を手放し崩れた。
ーーーそれから数分後。
馬車がやって来た。スイーツ隊が帰ってきたのだ。
馬車から降りる隊員達。
倒れている隊員もいた為皆で介抱しながら城に戻る。
その時にノーシュカを見た隊員達。
「ノーナにシュカシュカや……」
「重なり合うように倒れてるなんて仲が良いのね」
とチイチイに明日香。
そしてノーナとシュカシュカも隊員らによって保護される。
衰弱はしているが息はあるとわかり、すぐさま治療が行われた。
ーーー
「ノーナ!ノーナ!」
シュカシュカはノーナを求め彷徨っていた。
「どうしたのですぅ?」
シュカシュカを大人にさせたような美しい女性がシュカシュカの目前に現れた。
「貴女は……いいえ見た事がありますぅ、シュカシュカの小さな頃写真で見たですぅ。それはそれはシュカシュカのお母様ですぅ!」
そう目の前にいたのはシュカシュカの母親だった。
「お母様、シュカシュカに後輩が出来たんですぅ、ちょっと腕白で手のつけられない子だけどシュカシュカの可愛い妹のような子ですぅ!」
とシュカシュカは言った。
『私は天からずっと見ていたですぅ。ですからですから、よく知ってますぅ。とっても育てがいのある子ですねぇ♪』
とシュカシュカ母はニッコリと微笑んだ。
そしてそしてーーー
スイーツ隊の安否を心配して身内達がスイーツ城に駆け込んで来た。
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