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そしてそしてチイチイも。
「チイチイ平気か?どないもなっとれへんか?」
「大丈夫チイチイ?」
「姉ちゃんは強がりやからな。あまり無理したらあかんで」
上からチイチイ父、チイチイ母、チイチイ弟。
「おおきになウチは平気やで」
とチイチイは言う。
そしてそして鈴村家も雪兎の見舞いに身内がやって来ていた。
「無事か雪兎?」
「見舞いに来たぜ!」
「あまり無茶するなよな」
上から春兎、夏兎、秋兎。
「ありがとなあんちゃん達俺はこう見えて元気だぜいててっ!」
雪兎は強がって腕を回すが腕に痛みを覚え蹲る。
後から春兎の嫁であるリナ、恋人である藍乃もやって来た。
「雪良かった!!」
藍乃は雪に泣きつきリナもその後言う。
「この事件知ってたら今すぐにでも飛んでやるのに。なんで教えなかったんだ?」
「いくらりなっしーでも犠牲が無駄に増えてただけだぜ。相手は強力な魔物だったんだからな!」
雪兎は言う。
喧嘩自慢のりなっしーでも今回の件には他隊員と一緒にやられていたのは間違いないだろう。
なおノーナのすぐ隣にはシュカシュカがいるがシュカシュカには家族が取り囲んでいた。
「無事かシュカシュカ?戦闘に参加しなかったお前も被害に遭うなんて……」
「メルリ達は避難して無事でしたし心細さをネージュさんが励ましてくれたですぅ。姉様はもっと辛い思いしてたんでしょうねぇ…」
「シュカシュカ様…私もついていればシュカシュカもこんなお辛い思いをしなくて済んだだろうに……」
上から父のヴァン、妹のメルリ、従者のネージュ。
彼らも彼女の見舞いにやって来たのだ。
いっぽう隣のノーナには誰もいなかった。
ノーナは何とか動けるくらい回復はしてるので今すぐにでもシュカシュカの元に行きたかったが家族のせいで向かう事が出来なかった。
(良いなシュカシュカ姉様は……ノーナには家族がいないから…)
ノーナは涙をポロリとさせる。
涙がノーナの心細さを埋める事はなく、同時に心配してくれる身内がいる他隊員に妬みを覚えるようにもなっていた。
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