孤独のノーナ

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やっぱりノーナとイーダ先輩は違う…。 ノーナの気持ちはまた(かげ)りはじめる。 「ノーナ行くね…」 ノーナは椅子から立ち上がる。 「そうか、少しでもいてくれて嬉しいよ」 とイーダは気持ち感謝を述べてくれた。 (ノーナはちっとも嬉しくないよ…イーダ先輩にはノーナしかいないって思ってたのに…) ノーナは気持ち嫉妬を覚えた。 自分とよく似ていると共感していた矢先にその当事者に自分に持っていないものを持っていると知るとそう言った感情になるものだ。 ノーナは風に当たりに屋上に向かう。 そんな時ギターの音が。 (誰か屋上でギター弾いているのかな?おかしな音色…)とノーナは思った。 「とて〜も〜かなしい〜よ〜たま〜に〜冷た〜い♪とて〜も〜苦しい〜よ〜たま〜に〜♪」 ノーナはドアを開ける。 だらしない格好をした青年が歌いながらギターを弾いていた。 「確かこの歌は…」 ノーナは思い出した。 ナリ坊の仕事(花の水やり)を手伝っているとき、ルンペン(浮浪者)みたいな格好した執事がいて、毎日みたいに歌を歌っていたのだ。
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