男のチョコレート

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「あの、ちょっと!?」 とそんな時ケタルが喧嘩をおっ始める二人に呼びかける。 「「なんだ!?」」 喧嘩の最中だからか、強い口調で返す二人。 「さっきの悪党逃げてったよ?」 「「オーマイガット!!」」 息が合ってるのか合ってないのか、二人は同じポーズで、同じハモりで嘆いた。 翌日ーーー 「くそぉ全くもう…」 「お兄ちゃん機嫌なおして」 フットが激おこなのをシエリが慰める。 「そもそもだな、雪兎がワガママ言わなきゃ犯罪者を逃がすことは無かったんだよ!」 フットは鬱憤をぶつけるように上を向けて声を荒げる。 「大人げないぞフットシエリのいる前で」 そこでトーマが軽く注意する。 「しかしですね。雪兎は協調性無さすぎるんですよ。チーフからも何か言ってくださいよ」 「だがお前にも責任はあるだろ?」 「どうしてですか!?」 トーマがピシャリと放つ。 「お前は威張りん坊だ。特別偉いって訳でもないのに仕切られでもしたら誰だって良い気はしない!」 「そうでもしないとアイツら動かないんですもん!」 フット騒ぐ。 「チーフの言う通りだよお兄ちゃん。お兄ちゃんが正義感が強いのはわかるけど落ち着いた方が良いよ」 シエリもフットを諌める。 「あの女の子どうなってっかなあ?変質者に襲われて以降何にも音沙汰無くて心配だ…」 フットは昨日の事件現場、女性が襲われていたのに救えなかった事を強烈に悔やんでいた。
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