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フットは深く深呼吸する。
明日香はただ緊張した面持ちでフットを見る。
そしてフットは真剣な目を明日香に向けて放った。
「チイチイママは何が好きなんですか!?」
と。
「チイチイが何が好きって…?」
「はい、僕はチイチイママに惚れてしまったんです。あの時から…!」
「あの時って?」
明日香は目を点にして聞く。
「そう、僕が肩身の狭い思いをして隊員の皆から陰口を言われている時あの人は僕の事を庇ってくれたんです。あの日から僕はチイチイママの事を…!」
フットは熱く語り出した。
「そうなんだ…」
明日香はちょっと声を落とした。
(チイチイはやっぱりモテるな。
あの時もチイチイがフリーになったと見れば大勢の執事達がこぞってチイチイを奪い合っていたし…)
明日香はそこで意を決した。
この子も本気でチイチイを好きになっちゃってるんだ。
青春してるじゃないの。
(この広瀬明日香。フットの熱い思いを叶えてあげようじゃないの!)
明日香は前向きにフットに向かいあう決心を決めた。
フットは続けた。
「チイチイママは何をあげたら喜ぶんですか!?どうしたら喜ぶんですか!?」
と。
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