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雪の日
雪の日は静かだ
雪が音を全部吸い取ってしまうからだろうか
しんしんと しんしんと 降る雪はやがて積もり
世界を白一色に変えていく
音と一緒に色も無くしていく
急に大雪になって
短縮授業にするかの職員会議の間
教室の窓から見た 雪
教室の中はうるさいほどなのに
窓の外からはどんどん 音が 色が 消えていく
もう少ししたら 色々な色のジャンパーが
あの白い道を彩る くるくると踊りながら
雪のしんしん という音さえ 聞こえない程に賑やかに
私の 小学生の頃の 雪の日の思い出
【了】
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