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「胃ろうをしたのち、私共系列の介護施設がありますのでそちらにお移りになられたらいかがでしょうか?」
そこならばずっと居られると言うのだ。
良子は混乱して美玖と顔を見合わせた。
浩二の「終の住処」にと思い決めたあの場所に戻りたい。
どうして素直に帰してくれない!?
「一度家に帰ってよく考えさせて下さい。上の娘とも相談したいので……」
一旦はサインしかけた書類だが、良子はそれを鞄にしまい部屋を出た。
亜沙香に電話すると開口一番こう言われた。
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