タイトル(仮) この章のタイトルが思い付かないのでとりあえず仮タイトルから始まる物語 思いついたら変更します……たぶん

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タイトル(仮) この章のタイトルが思い付かないのでとりあえず仮タイトルから始まる物語 思いついたら変更します……たぶん

この作品はフィクションです。 実在の人物や場所、団体等とは関係ありません。 かつてダンジョン村と呼ばれ栄えた村があったそうな。 ━━━どっかでそんな話聞いたんだよなー……。 ブラック会社(有給、残業手当ての概念のなく薄給の会社)に勤めてた俺は、 スライム一匹500円で買い取りいたします! というチラシを目にし、今日は休日なので、「試しに」とこの村へとやって来たのだが。 「ここがダンジョン村か……」 村の入り口からボーッと見渡す景色は自然豊かで、いかにも田舎の風景が広がっていた。しかし少し注目すると、ここは過疎地であり、廃れた村なのがわかる。 ここから見えてるだけでも藪の中に隠れた建物は所々倒壊しているし、そんな所があちらこちらにあったからだ。 ボーッと眺めていると後ろから車の走る音が聞こえ、振り替えると一台の軽のキッチンカーがやって来る……緊張してきた。 ━━━キッチンカーが俺の近くに止まった。 中から女性が降りてくる。緊張感が増してきた。 「おはようございます」 「おっおはようございます」 エプロン姿の女性だ。綺麗な人だな。ポニーテールの茶髪、優しそうな大人の人って感じに見えるけど。 「えっと連絡くれた神代晟都(かみしろせいと)さんですか?」 「あっはい」 「それじゃダンジョンへ案内しますね。乗ってください」 「あっお願いしまーす」 「はーい」 クリーム色のキッチンカーに乗ると、ダンジョンのある場所に向かって車は走りだした。 ━━━道中。 こういう時、女性となにを話したらいいかわからず、ただ黙って景色を眺めていた。 無言の時間が続く、すると。 「あの、本気でダンジョンに潜るつもりですか?」 「はい」 「そうですか……」 急に話しかけられてドキッとしてしまった。まあ心配するのも無理はないか、今時ダンジョン潜る奴なんていないもんなー。 車は本道から「ダンジョン入り口」と古い看板が出てた細道の方へと曲がり、駐車場らしき砂利が引かれた雑草だらけの空き地に入るとそこに止めた。 ここにダンジョンがあるのか。 車から降りると先に行った彼女についていく、入り口らしきフェンスゲートの前に来たが案の定施錠されていた。彼女は鍵を取り出してゲートの施錠を解くとゲートを開けてくれた。これで中に入れる。 「ダンジョンの一層には、スライムしかいないそうなので、あまり深くは潜らないよう気をつけて下さい」 「はい」 「スライムは一匹で500円で買い取りますね、連絡くれたらまた迎えにきます。それでは……お気をつけて」 お辞儀をすると行ってしまった。彼女は車に乗って行ってしまった。行ってしまわれた……さあ行くか。 ━━━森林に囲まれた雑草が生い茂る、かつて道だったらしき所を進んでいく。 道中倒壊した古い木造の建物だった所を何軒か見かけた。そしてそんな家も見かけなくなり、森林の細道を歩いていると終着に不自然に盛り上がった小山があり、近づいてみると洞窟を見つけた。 ここがダンジョンの入り口か。 事前に調べてきた情報によるとダンジョンへはこちらから物を持っていけないそうなのでロンTにジーパンのラフな格好でダンジョンの中に入った。 中に入ると体にごわごわとした違和感がする。服装を見てみると亜麻色の粗末な布の服になっていた! まるで昔の中世ヨーロッパ人のような格好みたいだな。 下り坂を降りて行くとやがて道が平面になった。どうやらここからが地下一階のようだ。 中は薄暗いが結構見えるな……光苔や、光植物が生えてるからか。 先を進むと洞窟の道の上に青いゼリー状の中に核が浮かぶ生き物、スライムを発見した。 スライムはこちらに気づいたようで凄いスピードで近づいて来たかと思えば飛び掛かってきた! まさに一瞬の出来事で気がつくとスライムから生えた触手の針が首に刺さり、チクリと痛みを感じ、意識が飛んだ。
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