とある王様の話

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とある王様の話

昔々、王様がいました。 王様は輝くものが好きで、輝くものをそばにおいておきたいと考えました。 あれこれ考えた結果、王様は神様にお願いをしました。 「触ったもの全てが金になりますように」 王様は不思議な力を手にしました。薔薇の花を触ったら黄金の薔薇。パンを触ったら黄金のパン。まさに黄金に囲まれたキラキラ輝く毎日が待っているはずでした。 しかし、それは輝く毎日では有りませんでした。食べ物は皆金になって食べられなくなり、お妃様もお姫様も家臣も何もかも金になってしまいました。 金に囲まれながら王様は嘆き、神様にお願いをしました。 「この能力がなくなりますように」 さて、この本を読んでくれているよい子の皆。皆はこの能力があったら何をするかな。
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