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聞き込み調査
「朝のニュースです。若い男性の行方不明事件が相次いでいます。モンスターの仕業だと思いますから気をつけましょう」
ここは平和な街、タウンズビル。モンスターさえいなければの話だが。
「俺達危なくないか」
サンダーが茶碗の中の白飯をかきこみながら言う。
「サンダーは若くないから大丈夫」
味噌汁をすすりながらトムがぼそっという。
「表出るか」
しかし険悪というわけではない。ジョージやハイはまたやってるという目で二人を見る。マルチナは我関せずという態度で野菜の煮物を食べている。
ジムがやってきた。
「ヘイガイズ!」
ジムが現れた。味噌汁を勝手によそい、食べる。
「おいしいね、これ。誰がつくったの」
トムがジョージを指差す。
「ありがとう、いいシェフだよ」
ジョージが少し照れて、口元が緩んだ。
「よかったな。俺もジョージと当番ルーティンを組んでよかった」
ハイも正直なところ一人で台所を回すのには限界があった。サンダーは料理はできるが台所を汚すし、マルチナに至っては作れない。ジョージという戦力が来て助かっていた。
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