1人が本棚に入れています
本棚に追加
不思議な館
目が覚めた。見慣れない天井だ。
「大丈夫」
見慣れない青年が見下ろす。白い肌に青い目。
くせ毛気味の黒い髪。
「社長、目を覚ましました」
太ったカエルのような男性がやってきた。
「ジーマ、ご苦労」
すべてを思い出した。サンダーを探すと、サンダーは隣でスマートフォンを弄っていた。
「お、起きたか。ハイにメッセージ送った。よくわからないところに着いたとね」
サンダーは肩を回している。トムは文書のことを思い出した。
良かった、持っていた。しかし、ビリビリに破けて使い物にならない。
「頑張って解読するしかないよ。事情はハイに話したが呆れていたよ」
サンダーはバスローブに身を包んでいた。
「貸してくれた。トムのはそれだよ」
男性がやってきた。
「着替えさせてやろう」
男性は黒い手袋をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!