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社長が俺の前で膝を床についた。左手を添えると口を開けてぺニスを咥えた。日々殺虫剤にまみれて土を掘り返し怪奇種の体液でベトベトになっているにも関わらず、スルリとした滑らかで皺のない手。少し分厚い唇がカリ首に引っ掛かって俺の背中がゾクゾクした。社長が上目遣いにこちらを見る。何てことのない仕草なのに感情の読めないこの目で見られるとやけにドキドキする。俺に余裕がないのを察したのか口を離した。
「挿れるか」
「いいんですか」
「そのつもりで来たんじゃないのか」
返答に困る。はいと答えてもいいえと答えても適切ではない気がした。社長が口の端を上げる。目は笑っていない。彼はいつもそうだ。無理に笑っているように見える。
「俺はそのつもりで来たよ」
頭が熱くなった。触られてもいないのに射精しそうになった。社長が狭いスペースから出て壁に背中を預けて座った。タイル張りの床に膝をつけていたので赤く跡がついている。
「あの、ゴムないんですけど」
「生でいい」
「そのまま挿れて痛くないんですか」
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