総務部 竹花茂太 35歳

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 尻穴に挿入したペニスをグッと押し付けると彼の身体がピクリと震えて喉の奥から絞り出すような艶めかしい声が出た。もう駄目、エロ過ぎ。ぼくの身体の半分もないであろう折れそうなほどの細い腰も、散々弄ばれてツンと尖った乳首も、痩せてるくせにやけに柔らかい尻も全部が興奮の材料になる。「社長、もうイキそうです」とぼくが言うと彼は余裕のなさそうな声で「うん、うん、うん」と頷いた。その必死さも可愛らしくてぼくは昂った。まだもう少し気持ちよくしてあげたいという思いとは裏腹にあっという間に射精した。 「すみません、持ちませんでした」 「別にいい。それよりキスして欲しい。今日まだしてないから」 「社長興奮するとキスせがみますよね」 「うん」  身体を起こした彼の骨張った肩を抑えてキスをした。舌で唇を割って彼の出っ張ったり捻れたりした歯をなぞる。ぼくの女性に負けないぐらい脂肪の付いた胸が彼の胸に当たってしっとりとした肌同士が吸い付くようにくっついた。乳首が触れたのか彼の口から「ん」と甘い声が漏れた。顔を離すとトロンとした目の彼が満足そうに唇を舐めた。 「風呂使いますか」とぼくが訊ねると彼は「いい。寝る」と答えてそのまま布団を被った。ここ、ぼくんちなんですけど。一晩いるつもりかな。この感じだといるんだろうな。
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