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期待していたよりつまらないなと僕らは思った。つまらないというよりは嫉妬していたのかもしれない。社長が社長になる前の「飼い主」の影に。多分、ここに別の男を招いてセックスをするということ自体彼には嫌なことだったのだと思うが、僕らはもっと社長を虐めたくなっていた。片方がカーディガンとワイシャツの袖をまとめて捲りながら身を乗り出した。
「社長はさ、なんであのバイク乗り続けたいんすか」
「あれが好きだからだよ。それ以外理由なんてない」
「誰が好きなんすか?総務部のデブともヤッてんでしょ?」
「それ聞いてどうするんだ」
社長の視線がドアに向いた。ドアの向こうの部屋に。もう片方も作業ツナギの袖を捲った。
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