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第三十九章
さて、前回書いたの覚えておりますでしょうか?
Tは女を叩いた罪でキップがで出てた、幼馴染の組長さんが庇(かば)ってるのは警察もお見通しだったらしい、直接、警察の方から
「さっさと身柄渡さないと、重箱の隅つついたるぞ」
と圧力がかかった。
それでもTはシャブを抜こうとしない、軽い傷害程度であれば、半年もすれば出てこれるのに、そこにシャブが絡んだら3年以上は確定だ。
だから、まわり一同でTを説得にあたった、それでも全く話を聞かない、究極の自己中心的ポン中思考だったTに対して、幼馴染の組長さんが直接言ってくれたおかげで、やっとTは抜く事に納得した。
それから毎日、お風呂のバスタブに1時間から2時間浸かっては、お医者さんに行ってタチオン入りの点滴を打ってもらっていた。
その甲斐あってか、約1週間で身体から覚せい剤反応が消えた。(市販の簡易検査キットで試した)
それを合図に、Tを警察署に出頭させた。
もう少し遅かったら、組のメンバーにまで迷惑が飛び火して、目を瞑ってくれていた事案などを引っ張りだされかねない状態だった。
Tは留置に入ると、あれが欲しい、これが欲しいとわがまま放題してきた。
服のないおっさんがいるから、適当に見繕って送ってくれだの、Tommy hilfigerのシャツ汚れてる場所あるから、クリーニングに出しておけだの。
そんなTに嫌気がさしてきた頃、Tとトラブルを起こした、Tの元友達に遭遇した。
ワタシはシャブが欲しくてたまらなかったので
「シャブあるの?」
って聞いた、そしたら
「あるよ」
って、でも、あいにく注射器はなかったので、ガラスでできたアドマイザーで炙った。
久々のシャブはそれでも効いた。
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