本編

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ユキさんにしばらく会えなくなるかもしれない。 その旨を聞かされて、目の前がぼやける。 ユキさんは受験生だ。 僕みたいなやつに今まで付き合ってくれてた方がおかしい。 「頑張ってください」 本心からそう思っているけれど、邪な気持ちが邪魔をする。 「ああ」 この声を聞くことがしばらくできないなんて。 僕はこんなにユキさんに満たされていたんだな……。 とぼとぼと帰路を辿る。 また会えたら、今度はユキさんに誕生日プレゼントを渡したい。 何がいいかな……。はは……。
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