想いをのせて

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想いをのせて

「瞬、おっはよー。」 私は、いつものように瞬に抱き着く。 「うわっ。おはよう、凜。」 「ん?瞬、何か言いたげな顔をしてるけど、何か、なんか、私の顔についてる?」 「いや、そうじゃないけどさ、こういうのやめろよな。」 瞬は言いずらそうに、口を開く。 「なんで?」 「誤解とか、されるだろ。」 「えっ、そんなの言いたい奴には、言わせとけって言ってたじゃん。」 「いや、そうだけどさ、とりあえず、やめろよな。」 瞬はそう言うと一人で先に行ってしまった。 「何?今の。」 「……ってことが、あったんだけどね、どう思う?唯。」 私は、学校に着くなり、 親友の唯に聞く。 「それってさ、凜ちゃん。勝くんに好きな人ができたってことなんじゃないかな。」 「好きな人、私、どうしたら⋯⋯」 「ねぇ、凜ちゃんは、瞬くんのこと好きなんでしよ?誰かに取られて良いの?」 「だったら、覚悟そろそろ決めたら?幼なじみって関係にいつまでも甘えてたら、手遅れになっちゃうと私は思うよ。」 唯はそう言って、私を真っすぐ見つめる。 「私、頑張る。明後日、瞬に想い伝えてくる。」 「応援してる。後悔だけはしないようにね。」 「うん。」
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