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結婚する前は義母はとても理解のある優しい人だと思っていた。
それが、結婚した途端に息子への依存と孫はまだか攻撃が激しく、毎日のように電話が来たり義母本人が押しかけてきた。
さらには毎日、体温を報告するラインを送ることを強要され、何日に子作りしなさいというミッションを送ってくる。
息子夫婦の夜の生活にまで口を出してくる義母に嫌悪感を持ったし、それを止めない義父、そしてなによりも元夫にも嫌悪感を抱いた。
社内結婚であるから夫婦で同じ会社にいるのは他の人に気を遣わせるからと元夫は私に退職を勧め、仕事をしていたかったがやむなく退職をして専業主婦となった。
義母の干渉が異常すぎてそれを元夫に言っても私が専業主婦なのだから我慢しろなどと言い出すし、まったくわたしの味方をしてくれなかった。
子供の事もあまりにうるさくて検査をうけると私には問題がないことがわかり、元夫にも検査をしてくれるように言ったが、変な自尊心のある人だから何故か激昂して話にならなかった。
結婚して半年で元夫の出口家全体に不信感を感じていつでも1人立出来るように友人の伝手で自宅での文字入力や表作成などの仕事をするようになった。
元夫にバレないように扶養から外れないように仕事をして旧姓の通帳で管理をしていた。
そのうち明らかに浮気をしているのがわかり生活費を削りながらへそくりを作ったり、私の話をまともに聞くことのなくなった元夫に一応相談したという形で元夫の生命保険を解約してその解約金もへそくりにしてあたらしく安い掛け捨てに入り直しておいた。
私の話などまともに聞くことはないから、保険を見直したと言ったらロクに見ること無く契約書にサインをしているのを見てこの人との未来は完全に見えなくなった。
浮気調査に時間を取られるのも勿体無いからスマホを覗き込んで証拠を集めていたある日、元夫から浮気相手が妊娠したから別れてほしいと言われ心の中では歓喜乱舞した。
もうあのうるさい義母とも、暴走している義母を止められない義父とも、妻を守るどころか不倫をしている夫から解放されると思っただけで私の未来は明るくなった。
元夫は義母や私から逃げるため浮気相手のところに逃げ込んでいたから、家に私の物が少ない事にも気がついていなかった。
いつでも出て行けるように自分の物は実家に少しづつ運びだしていたし、極力自分のものは買わず、元夫にもらったものはことごとく売って現金化していた。
へそくりのことがバレないように、財産分与を放棄すると伝えると子供にお金がかかることになるだろうから、ありがたいとか言われてもう関係の無い人ではあるが大丈夫かしら?と思ったが慰謝料だけ貰うとさっさとマンションを出た。
マンションを出ると思わずスキップしてしまうほどで、あの義母から逃れられたのは浮気相手のおかげだと心の中で「ありがとう」と叫んだ。
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