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■読切新聞 朝刊 202Q年2月11日 05:00配信
昨日、X市所在の介護老人福祉施設「翠棲館」の地下室から、
一部白骨化した遺体が発見された。遺体は成人女性とみられている。
警察は遺体の身元の確認を急ぐと共に、死体遺棄事件として捜査を始めた。
「翠棲館」は美容クリニックと併設された、
高所得の単身女性向け介護付き有料老人ホーム。
入居時に一括で3億円から10億円の費用を支払うと
生涯居住できる権利と、無料で美容施設なども利用できるという
新しい形の老人ホームとして4年前に開業した。
警察によると、先月、入所者の70代の女性が栄養失調に陥った状態で、
近くの民家に助けを求め駆け込み、
「24時間部屋に閉じ込められ、食事はおかゆだけ、お替わりも許されない」と訴えたため、昨日、警察が立ち入り調査を行い、遺体を発見した。
調べに対し、施設の責任者の女は黙秘を貫いているという。
この施設にはおよそ100人の高齢女性が入居しているとみられるが、
現在、30人以上の所在が確認できず、
警察は責任者の女が行方を知っているとみて詳しく事情を聴いている。
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