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オックVSしゃっくり
「オラオラオラオラオラオラ!!」
「うざってぇんだ!!」
しゃっくりは両手に槍を持って投擲してオックを攻撃する。それを全て金棒で弾き少しずつ前へと進むオック。単調的な攻撃だが効果は絶大でオックのLPは確実に減少していた。何故なら弾いた瞬間に爆発する槍が混ざってるからだ。どれがそうかわからないため弾き続けるしかない。助かる点と言えば大きなダメージになっていないことだろう。だからこそ少しずつ進み自分の間合いで戦おうとしてるのだ
「近寄らせねぇ!!」
「忘れてねぇか?」
「あん?」
『縮地!』
「距離なんざ何時でも詰めれんだよ!!」
オックは一気に距離を詰め金棒を全力で振るった。それを持っていた槍で両手でしっかりと持ち受け止めるしゃっくりは素直に吹き飛ばされ………いや、攻撃を受けると同時に後ろに飛んで衝撃を殺したのだ。そして、飛ばされながら槍を投げてきた
「器用かよ!!」
それを器用に弾いてるオックも流石だと言えるのだが完全に距離をまた離されてしまった。振り出しになったことを忌々しく思いつつもどうするか考えるオック。怒りに溺れることなく上手に付き合っていて頭のなかは至って冷静だった
逆にしゃっくりは少し焦っていた。槍を投げるのはいいのだが無限に投げれる訳じゃない。オックが弾いてるせいで回収スキルで回収しても耐久度が大きく減ってるのでそろそろ限界に近付いていた。このまま削れなければ次の手を考えなければならないと思っていたのだ
「しゃらくせぇ!!」
『鬼馬閃』『鬼個漢魂』
オックは自分にバフをかけ一気に突っ込むことにした。AGIとDEFを上昇させることで肉を斬らせて骨を断つ作戦に出たのだ
「来た!」
だが、しょっくりはこれを待っていた。オックが自分にバフをかけ一気に攻撃を仕掛けてくるのをだ
『呪怨の槍!!』
オックが槍を弾きながら突き進むなか、しゃっくりはオックの足元に向けて全力で投擲した。オックは当然飛び退き避けたのだが
「無駄ぁ!!」
槍が刺さったところから怨念の塊のような骸骨のゴーストが現れオックに襲い掛かる。オックは金棒で振りほどこうとするが無駄に終わり取り憑かれてしまった
「ざまぁねぇな!! これで俺の勝ちだ!!」
「………俺は鬼だ」
「はっ??」
「鬼と呪いは切っては切れねぇ関係だ。だからこんなスキルも存在してる」
『呪喰』
「はっ?? い、意味わかんねぇ!」
「てめぇの呪いはどうやらバフの効果を反転させることだったみたいだな。お陰でスキルを使った時よりも更に強化出来たぞ」
呆気に取られてしまったしゃっくり。まさか切り札だった槍が逆手に取られるとは想像もしなかった。そして、オックはしゃっくりの反応よりも速く目の前まで接近してきた
「げっ!?」
防御はギリギリ間に合ったが吹き飛ばされてしまった。だが、今度こそそれなりのダメージになりダメージエフェクトも飛び交っている。オックは好機と捉え攻めに転じた
そんなダメージを受けたしゃっくりは動揺してしまった自分を責めていた。動揺し攻撃の手を止めてしまったことで槍投げのスキルをキャンセルし停止してしまったからだ
これはしゃっくりが見付けた裏技。スキルを連続使用するには一秒以内に再度スキルを使う必要がある。だが、こんなことは実質不可能で誰も成し遂げなかった
だが、しゃっくりは投げた槍を回収のスキルで回収しアイテムボックスから素早く取り出すことをほぼノータイムでやり遂げた。そして、両手でどちらでも投げれるように練習し誰にも成し遂げれなかった偉業を成し遂げたのだ
その練習は尋常ではなかった。ゲームの世界だけではなく現実世界でもひたすら練習し遂に成功させたのだ
今では何も考えなくても出来てしまう。体に染み付いてしまったのだから忘れることがない。それだけ失敗を繰り返してきたのだから
「だけどなぁ!! 槍投げがなくても戦えんだよ!!」
『多槍防御』
「!?」
しゃっくりは防御に回ることにした。バフスキルの効果が切れてしまえば呪いも解ける。そうすればもう一度チャンスが訪れると考えてだ
防御に回る間に槍投げのクールタイムも終わる。そうすれば今度はこっちの番だと考えたのだ
「あめぇんだよぉぉぉ!!」
『牙射術爆発打』
自分の足元に攻撃をし推進力として攻撃スキルを使うオックはそれはオックからすれば信じられない行動。どちらの間合いでもない間合いに入ってきたオック。どうするつもりだと思ったら拳を振るってきたのだ
『レッドオーガ』
突進力×攻撃力=破壊力
赤黒く染まり鬼のように変化するオックは一気に攻撃力を跳ね上げた。そこから放たれる拳はしゃっくりの腹部に埋め込まれ体が宙を浮いた。そこから怒涛の拳のラッシュだ。金棒を廃棄ししゃっくりをこれでもかと言うぐらいに殴り飛ばしていく。しゃっくりは耐えられず光の欠片となって消えるのだった
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