落ちた場所が悪いんです。

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落ちた場所が悪いんです。

気がつけば、布団の上にいた。 「・・、こ、ここは何処・・、一沙は!一沙はどこ!!」 バッと起き上がって近くにいた男の人に聞く。 「・・・、お前しか倒れていなかったぞ。それに頭を打っている。安静にしておけ。」 静かな重低音で諌められ、私はサッと布団の中に入り込む。 「っていうか・・・、誰?」 「俺か?斎藤一だが。」 正座したまま男は答えた。 さ、さささ斎藤一! 「嘘・・・。」 「嘘じゃない。まことだ。」 憧れの斎藤一だ~。 の前に私は重大な事実に気がついた。 斎藤一がいるのは幕末。 つまり、私はタイムスリップ・・、したらしい。
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