16人が本棚に入れています
本棚に追加
支援学校の適性検査、はじまる。
夏休み中に願書を受け取り、あと3ヶ月あると思っていたらあっというまに当日になってしまった。
専門の塾にも通い、家でも問題集をこなすなど対策をしてきたものの、身に付いたかどうかさっぱりわからない。
何度解かせても同じ間違いを繰り返す。
簡単にかみくだいた例題が解けても、それが問題にどう関係するのか理解してもらえない。できるようになったなぁという実感をまるで持てないまま、当日をむかえてしまった。
きっと模試のように、すこしひねられた問題は全滅だろう。
作文がどこまで書けたかにかかっている。
これからできるのは、配点の大きい来月の面接にむけて、猛特訓することだ。
これまで、学校や塾で文章を練ってきたから、あとはそれがすらすら話せるよう練習すればよいだけなのだが、それすらままならない。劇のセリフなら完璧に覚えるが、面接試験となれば、何を聞かれるかわからない。
問われたことに合った答をいえるかどうか。
あぁ、やはり知的障害のある子に受験させるなんて無謀だったんじゃないか、無理させてしまっているのではないか、そこまで無理矢理詰め込んだところで就業時の面接にもやはり苦労するんじゃないか、けど今の訓練は就業時にもきっと役に立つはずだからやらせることに意味があるはずだし無駄にはならないはず、という思いが毎日行ったり来たり。
考えがまとまらない。
最初のコメントを投稿しよう!