貴方となら、地獄の果てまで一緒に居たいです。

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それから、優しい貴方は優しい振りをしていたことを知り、たくさんの禁忌(タブー)を私たちは犯すことになる。 そしていまに至り、レンタカーで逃亡を図ることになった。 真夜中の高速道路は、ここだけ異世界に来たような感覚に陥る。 高速道路で旅行に行くときは、いつもの日常から抜け出す高揚感と不安と二心があって、子供のころから落ち着かない。 ファストフード店のハンバーガーとポテトの匂いが漂う紙袋を両手で抱えて運転席には昔流行ったJPOPを流しながら運転する肉親。 そんな非日常に胸を躍らせながらも帰りの高速道路でよく知る街が見えてきたら、ひどく安心もする。 帰る場所があるからこそ、旅路は楽しく感じるんだ。 もう、私たちの帰る場所なんて、ないのだけれども。
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