肆 異文化理解学習

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私もワンテンポ遅れて拍手を送った。 「これが俺の本来の妖力。妖力を使えば通常よりも倍の力が出る。平たく言えば、妖力が怪力になって出力される感じ」 おお〜と皆が感嘆の声をあげる。 「ありがとう鬼市。戻っていいよ。木はその辺に転がしといて」 「はい」 言われた通り鬼市くんは地面に松の木を放る。足裏にその衝撃が伝わって頬をひきつらせた。 これ絶対あとから怒られるのでは。 鬼市くんが私の隣に座ると私の顔を覗き込む。 「どうだった」 「あ、凄かったよ! なんでも持ち上げられるなんて、頼もしいね」 鬼市くんは目を細めた。 「あとで巫寿も持ち上げてやる」 「わぁ、楽しみ────え?」 そこお喋りしないよー、と注意されて鬼市くんが前を向く。 いま鬼市くん何て言った?
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