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「よし!ご飯食べよう」
みやもっさんは、冷蔵庫から大量のタッパーを取り出してはチンしたり、皿に盛ったり…
「えー!?店の飯食えるんすか」
「朝ごはんだよ」
まじ?なんだこの家。早速食う。
「うぉーうめぇ〜」
「コウくん仕事は?何時から?」
「俺はたまに顔出しなんで、決まってねーす」
「そうなんだ」
「嫁さんは、キャバ嬢で人気ありそーすね」
「人気者だよ?」
「まじすかー、羨ま。てか、キャバ嬢って彼氏とかみんなフツーいるんすか?」
「…そんなの知りません」
なんだよ、キャバ嬢なのにコミュ力ねーの?
「コウくん、何考えてんの?」
「いや、キャバ嬢たちの彼氏をうちの店に入れちゃおうかなーとか」
「うーん、誰でもは難しいんじゃない?」
「コタローさん、なんの店?」
ははぁ、みやもっさんをさん付け。
「俺が教えてやろうか?女風だよ」
「…じょふー?」
知らないみたいだ。
「うーん、えっと、なんて言えばいいかな…」
「よしよし。説明してやる。風俗の逆だよ?女が男を指名して…」
「…コタローさんと、どういう知り合い?」
「昔、職場が一緒だったからっすよ」
「そそ。みやもっさんは雑用」
「コウくんは男優やってたっす」
ありゃ、逃げちゃった。
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