年女と年男

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「やった~!」 「ちょ、ちょっと。恥ずかしいじゃない。大きな声出さないでよ。」 「良いじゃない。嬉しいんだから。 あぁ、最高だな。 まだ今年は始まったばかりなのに、良いことがもう2つもあった。 君に出会えて、そして、君と付き合うことになった。 今年は良い年になるぞ!」 自分の感情を素直に出すリュウのことがなんだか可愛く見えた。 「あ、そういえば、まだ名前も聞いてなかったね。 俺は、真壁龍、辰年生まれだけど、あまりにベタな名前だよね。」 確かに、分かりやすい。 「私は森下真紀。」 「真紀ちゃんか、可愛い名前だね。 あ、何月生まれ?」 「6月だけど…」 「そっか。じゃあ、俺の方が少しだけ上だな。俺、4月生まれだから。」 「そうなんだ。でも、リュウ君は若く見えるよね。 大学生とかに間違えられない?」 「仕事の時はスーツ着てるからそうでもないけど、普段着だとわりとよく言われるよ。 この前なんて、高校生に間違えられて、補導されかけたよ。」 顔が童顔だからかな。 今日みたいにカジュアルな服装をしてたら、確かに高校生にも見えなくもない。 若く見えるって良い事だとは思うけど、子供っぽく見られてると思ったら、あんまり良い事ではないかな?
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