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心臓がバクバク痛いほど胸を打ち付ける。
「ルヴィアナ起きてくれ。君を待ってるんだ。君が必要なんだ。君と生きて行きたい。だからルヴィアナ起きてくれ。もう一度俺と一緒に…俺と俺と結婚してくれ!」
微かだが、確かにルヴィアナのまつ毛が震えた。
「ルヴィアナ…」
ランフォードは唇をぐっと噛みしめている。でもその痛ささえわからないほど興奮してもいる。
ああ…ルヴィアナ起きてくれ。頼む。頼む。頼むから…
ランフォードの願いが通じたのか遂に、ルヴィアナのまぶたがゆっくりと開いていく。
そしてあの美しい宝石のようなアメジスト色の瞳が現れる。
「ぅぅーん。さっきからうるさいわ。誰?私の名前を呼んでるのは…」
「ルヴィアナ。ルヴィアナ。ああ…目覚めたんだね。良かった…」
目覚めたばかりのルヴィアナに大きな身体が覆いかぶさった。
「お、重いです。誰なの?」
はっとがばりと起き上がる身体。
「ランフォード、さま?」
「ああ、ルヴィアナ。結婚しよう。もう二度と放さない。愛してるんだ」
ルヴィアナは頭が混乱していた。
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