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「私…ちょっと待って下さい。ランフォード様どうして?ここはどこです?王宮ですか」
そうだった。私は王宮に幽閉されていて、王妃に毒を盛られて…やっと倒れる前の記憶が蘇って来る。
「ああ、そうだな。安心してここはルバン。宿にいる。母上やマーサもいる」
「そう…お母様に合わせて」
「ああ、もちろん。でもその前に俺と結婚して欲しい」
ルヴィアナの頭はまだ混乱していた。確かディミトリーと結婚することになってでもディミトリーとは血が繋がっているから無理だと叔父様に言おうとしていてそれでランフォード様は逃げてしまって…
「ランフォード様はもう捕まったりしないのです?」
「ああ、もちろん。カルバロス軍を撃退したから大丈夫だ。いや、そのはずなんだ。まだシュターツに行ってみないと分からないが…ああ、それから俺は魔獣化もして、でも心配ない。君を襲ったりしないってはっきり聞いたから。だから」
ランフォードは慌てていて、話があちこちに飛んでルヴィアナにはちっともわからない。
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