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ルヴィアナがこれ以上ないような笑顔で微笑んだ。
「ルヴィアナ…本当に良かった。もっと早く俺が君を救うべきだったのに…ずっと自信がなかった。でも、もう迷わない。ルヴィアナ俺と結婚してくれ」
「うふ。ランフォード様ほんとに気が早いですね。でも、私はあなたと結婚したいですから。ずっと何があってもあなたと結婚したいって思ってたんですもの」
「ああ、ああ、ルヴィアナ。本当に?でも、俺は魔獣化するかもしれないんだ。こんな俺でもいいか?」
ランフォードはめちゃくちゃ真面目な顔でそう言う。
ルヴィアナは少しぞっとするが。
「で、でも私を襲ったりしないんですよね?」
「ああ、はっきり聞いた。大丈夫、魔族の王アルドがそう言ったんだ。ルヴィアナありがとう。俺はなんて幸せなんだ。あっ、それにディミトリーとの結婚はなくなるはずだ。ステイシーが妊娠したらしい。それにもし爵位が戻らなかったらこのままここで暮らすのもいいかも知れない。ルヴィアナはどう?」
「もう…あなたとならどこだって幸せですから」
ランフォードの涙腺はついにこと切れる。
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