65最終話

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 こらえていたうれしさに涙が怒涛のように流れ落ちる。  ルヴィアナを抱きしめていとおし気に背中をそっと何度もさする。  彼の涙がルヴィアナの髪や耳朶を流れ落ちて行く。  「ルヴィアナ愛してる。心から君を愛してる。君のためならどんな所でもどんな事でも出来る。何も心配ないから…さあ、母上を呼ぼう」  「ええ、きっとお母様驚くわ」  「でも、その前に…」  ランフォードはルヴィアナの唇をさっと奪う。  何度もそのかわいい唇に吸い付いて、ほんのり赤みがさしてきた頬に手を添えながらキスを繰り返す。  「ルヴィアナ愛してる」  「私も愛してます」  「これ以上は…母上を呼んでくる」  ランフォードは抑えようのない喜びにを胸に立ちあがる。  部屋の外にいるミシェルを呼ぶ。  「ルヴィアナが気が付いたですって?ルヴィアナ。ルヴィアナ‥」  ミシェルはルヴィアナの名前を呼びながら部屋に入って来た。マーサも一緒だ。  「ルヴィアナ、あなた本当に…ああ…良かったわ」  ミシェルはルヴィアナに縋りついた。  「お、お嬢様。気が付かれたんですね。良かった…」
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