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こらえていたうれしさに涙が怒涛のように流れ落ちる。
ルヴィアナを抱きしめていとおし気に背中をそっと何度もさする。
彼の涙がルヴィアナの髪や耳朶を流れ落ちて行く。
「ルヴィアナ愛してる。心から君を愛してる。君のためならどんな所でもどんな事でも出来る。何も心配ないから…さあ、母上を呼ぼう」
「ええ、きっとお母様驚くわ」
「でも、その前に…」
ランフォードはルヴィアナの唇をさっと奪う。
何度もそのかわいい唇に吸い付いて、ほんのり赤みがさしてきた頬に手を添えながらキスを繰り返す。
「ルヴィアナ愛してる」
「私も愛してます」
「これ以上は…母上を呼んでくる」
ランフォードは抑えようのない喜びにを胸に立ちあがる。
部屋の外にいるミシェルを呼ぶ。
「ルヴィアナが気が付いたですって?ルヴィアナ。ルヴィアナ‥」
ミシェルはルヴィアナの名前を呼びながら部屋に入って来た。マーサも一緒だ。
「ルヴィアナ、あなた本当に…ああ…良かったわ」
ミシェルはルヴィアナに縋りついた。
「お、お嬢様。気が付かれたんですね。良かった…」
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