65最終話

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 「お母様。マーサ、心配かけたみたいね。私、王妃に毒を飲まされて」  「やっぱりそうだったのね。あの王妃許せません」  「そう言えば大変なの。ディミトリーは国王の子供ではないの。それにカルバロス軍が攻めて来るわ」  ルヴィアナは何もかも思い出してパニックになる。  ランフォードがすぐにルヴィアナのそばに近づいて話をする。  「カルバロス軍はもう排除した。安心してルヴィアナ。ディミトリーの事はシュターツに帰ってからにしよう。今はゆっくり休もう」  「ええ、そうよ。あなたはまだ気が付いたばかり、しっかり食べて休んでそれからよ」  ランフォードがこれだけは言っておきたいと。  「コホン。母上。ルヴィアナが落ち着いたら私たちは結婚します。彼女からも承諾を頂いております」  「まあ、あなた達もうそんな話を?」  「ええ、だってランフォード様ったら、私の耳元でずっと愛してるって、私がいないと生きていけないって…結婚して欲しいと…そんなふうに言われ続けたらすぐにお返事してしまいますわ」  ルヴィアナが真っ赤になって言う。
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