プロローグ

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1人の赤子がこの世に生を受けた。赤子の名は「有栖川敬斗」有栖川親王家の3男で…天皇家の外孫として生まれたその赤子は1871年3月…洛陽に流された。そして…あやかし渦巻く「京都」の街で少年は尊敬と畏怖を周囲に与えて育った。 道行く人は言ったあの子は「化け物だ」と。8つを過ぎた少年はとある日…「書庫」に籠もり「1冊」の「本」を見付ける。これがこの少年の眠った力を呼び醒ます「きっかけ」となった。 以降…「明治後期」まで「京都」の「街」で怪現象が続くことになる。この「物語」は「有栖川親王家」に生まれながら…その名を継ぐことは無かった。生けながら「屍」と呼ばれた「青年」の悲しき「人生」の「物語」である。
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