6人が本棚に入れています
本棚に追加
詳しいことは語らなかったが、戦争を止めるために、1人の犠牲が必要のようだ。俺はしばらく考え、1つの答えを出した。
「分かりました。この命、捧げましょう」
大切な家族を失った今、俺に残されたものはない。どうせ死ぬのなら、聖戦に楯突いて死んだ方がマシだ。これは聖戦ではなく、単なる殺し合いだと。
男はニヤリと微笑み、近くの若者に何やら耳打ちした。
「ありがとう。
君のその意志、決して無駄にはしない」
俺は男の側近に連れられ、別の部屋へと移動した。
「お前には、大統領の代役になってもらう」
側近の男が、淡々と言い放った。
最初のコメントを投稿しよう!